当院の特徴

平成27年3月に完成した新病棟(東館)と旧病棟(西館)、合わせて11の機能別病棟があります。救急からリハビリテーションまで一貫した治療環境を提供しています。東館の精神科救急病棟(2階開放48床,3階閉鎖48床)は全個室で急性期治療に対応します。研修期間はこの2病棟での勤務が主となります。統合失調症や気分障害を始めとして、適応障害、発達障害、依存症など多彩な疾患の急性期を診ることができます。新棟の4階は精神一般病棟、5階は認知症治療病棟、6階は精神療養病棟、7階は、ストレスケア病床(8床)を含む精神療養病棟です。旧病棟(西館)には慢性期の開放病棟と閉鎖病棟があり、長期の患者さんもおられ、新病棟の機能をバックアップしています。
外来には8つの診察室とストレスケア用の診察室があります。専門外来はアルコール外来、物忘れ外来、青年期外来があり、新患外来も多く経験症例には事欠きません。H26年5月より、退院支援から訪問看護や治療につなげるACT(HARE ACT)チームを立ち上げ、24時間の訪問支援体制を整えています。
また、当院は病理解剖医が在籍する精神科で、剖検が可能な数少ない施設です。病理研究室には、院内や周辺病院で亡くなられた精神疾患や認知症の患者さんの剖検脳を多く保存しています。希望があれば脳の剖検や切り出しに参加できます。
当院は、認知症学会専門医教育施設や日本老年精神医学会認定施設であり、評議員も在籍しているので、認知症学会・老年精神医学会の専門医の申請が容易です。
薬物療法のみならず、精神療法の意味や効果、終末期治療、倫理学的観点からの考え方を学び、バランスのとれた医師の育成を目指しています。